はじめに
nginx-proxyを使用している場合、大きなファイルをアップロードしようとすると「413 Request Entity Too Large」というエラーが発生することがあります。このエラーは、Nginxのデフォルト設定によりアップロードサイズの制限がかかっているためです。この記事では、このエラーを解決するための設定変更方法を解説します。
エラーの原因
「413 Request Entity Too Large」エラーは、Nginxがリクエストボディのサイズを制限しているために発生します。デフォルトでは、このサイズは1MBに設定されています。これを増やすことで、大きなファイルのアップロードを許可することができます。
設定変更の手順
nginx-proxyの設定ファイルを編集
まず、nginx-proxyの設定ファイルを編集して、リクエストボディサイズの制限を変更します。
設定ファイルの場所を確認
nginx-proxyの設定ファイルは、通常、コンテナ内の/etc/nginx/conf.d
ディレクトリに配置されています。これをホストマシンにマウントして編集します。
設定ファイルの編集
以下のコマンドを実行して、設定ファイルを編集します。
cd /usr/local/src/nginx-proxy
vi docker-compose.yml
次に、以下の内容をnginx-proxy
サービスのvolumes
セクションに追加します。
version: '3'
services:
nginx-proxy:
image: nginxproxy/nginx-proxy
container_name: nginx-proxy
ports:
- 80:80
- 443:443
volumes:
- conf:/etc/nginx/conf.d
- certs:/etc/nginx/certs:ro
- vhost:/etc/nginx/vhost.d
- html:/usr/share/nginx/html
- /var/run/docker.sock:/tmp/docker.sock:ro
- ./conf/uploadsize.conf:/etc/nginx/conf.d/uploadsize.conf
environment:
DEFAULT_HOST: ★ここにドメイン名を入れる
HTTPS_METHOD: noredirect
restart: always
カスタム設定ファイルの作成
uploadsize.conf
というカスタム設定ファイルを作成し、以下の内容を追加します。
mkdir -p /usr/local/src/nginx-proxy/conf
cd /usr/local/src/nginx-proxy/conf
vi uploadsize.conf
以下の設定をuploadsize.conf
に追加します。
client_max_body_size 100M;
この設定により、アップロードサイズの制限が100MBに変更されます。
必要に応じて、この値を適宜変更してください。
コンテナの再起動
設定を反映させるために、nginx-proxyコンテナを再起動します。
cd /usr/local/src/nginx-proxy
docker-compose down
docker-compose up -d
これで、nginx-proxyの設定が更新され、413エラーが解消されるはずです。
まとめ
「413 Request Entity Too Large」エラーは、Nginxのデフォルトのアップロードサイズ制限によって発生します。この制限を変更することで、大きなファイルをアップロードできるようになります。nginx-proxyを使用している場合は、カスタム設定ファイルを作成し、適切な設定を追加することで、この問題を解決できます。